犬がコーヒー豆・粉・ゼリーを誤飲したときの中毒症状と治療法

犬がコーヒー豆や粉、市販のコーヒーゼリーを誤飲する事故が起きます。
なぜコーヒーが犬にとって危険なのかというお話から症状、治療法まで解説したいと思います。
もくじ(タッチすると移動します)
カフェインによって中毒症状を起こす
コーヒーだけが危険なのではなく、コーヒーに含まれる成分であるカフェインが原因で中毒症状を起こします。
場合によっては摂取量次第で死亡してしまう可能性があり飼い主さんが十分注意する必要があります。
そのためコーヒー以外のカフェインが含まれる緑茶や紅茶、ウーロン茶などの茶類とコーラも犬にとっては危険な飲物だということを覚えておきましょう。
致死量
犬がカフェインを摂取して死んでしまう量=致死量は体重1㎏あたり100~200㎎と言われています。
目安としてコーヒーカップ1杯あたりに含まれるカフェインは100㎎、コーヒーゼリーカップ1個(250g)あたり100gですので、チワワやトイ・プードルなど室内小型犬が摂取すると致死量に至ってしまいます。
小型犬種 | 標準体重 |
チワワ | 1~3㎏ |
トイ・プードル | 2~4㎏ |
ヨークシャー・テリア | 2~3㎏ |
マルチーズ | 2~3㎏ |
ミニチュア・ダックスフンド | 4~5㎏ |
シーズー | 4~7㎏ |
パグ | 6~8㎏ |
症状
失禁・頻尿・嘔吐・下痢・発熱・不整脈などの症状が出ます。
状態がひどい場合は体の硬直、筋肉がぴくぴくしたり痙攣(けいれん)したりします。
治療法
まず、愛犬が自宅等でコーヒーを含むカフェインを含んだ物を誤飲してしまった場合、どのくらいの量を摂取してしまったのか確認できればします。
例えばテーブルに置いてあったコーヒーゼリーがまるまる1個食べられたなどです。そして即、病院へ連れて行ってください。
病院では摂取量によって治療法が異なり、基本的には強制的に嘔吐させる薬や下剤などを使って解毒します。
痙攣(けいれん)している場合や心拍数が上がってしまっているなど重度の中毒状態ではまず、それら症状を抑える薬を投与後、嘔吐薬を投与する流れになります。
まとめ
カフェイン中毒は愛犬の命を奪う可能性のある危険な状態です。
いずれにしろ素人では対処できない症状なので繰り返しますがカフェイン摂取に気が付いた時点もしくは摂取後、せわしなく動き回るなど様子がおかしいと思ったら病院に直行しましょう。
そして、日常的に犬の側にコーヒーなどを置かない工夫も必要です。
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