【賢く勇敢で頑固】ミニチュア・ダックスフンドの性格と飼い方
ミニチュア・ダックスフンドは公園や街でよく見かけます。独特の体型が目を引きますよね。
さて、ミニチュア・ダックスフンドの性格や特徴などなど、はじめて犬を飼う人にもわかりやすく解説していきます。
性格
ミニチュア・ダックスフンドは、元々アナグマを狩猟するために作られた狩猟犬です。
そのため獲物を追いかける本能が残っており、性格も自立心が強く、勇敢で頑固な一面があります。
一方、飼い主になつき遊び好きな面もあります。遊び好きということからもわかるように当然、十分な運動も必要になります。
室内で飼う場合、鳴き声など騒音を気にする人もいると思いますが、残念ながら知らない人の気配や物音がすると無駄吠えすることがあり決して静かな犬ではありません。
ですが、触らせないような神経質さはあまりなく、ちゃんとしつけをすれば飼いやすい犬種です。
体の特徴
ミニチュア・ダックスフンドばかりが注目されますが、そもそもダックスフンドには3種類あり大きい順にスタンダード、ミニチュア、カニーンヘンがいます。それぞれのサイズは下図を参考にして下さい。
サイズ | 胸囲 | 体重 |
スタンダード | 35㎝超 | 9~12㎏ |
ミニチュア | 30㎝超35㎝以下 | 4.5~4.8㎏ |
カニーンヘン | 30㎝以下 | 3.2~3.5㎏ |
毛色
ダックスフンドの毛色は単色のものと2色以上のものに分かれバリエーションが豊富です。
レッド | 基本カラー。濃淡の違いが見られる |
ゴールド | レッドとクリームの中間 |
クリーム | 淡い茶色 |
シェイテッド・クリーム | クリームの毛先に黒が入る |
ブラック&タン | 黒ベースに黄褐色 |
チョコレート&タン | チョコレートベースに黄褐色 |
ブラック&クリーム | ブラックとクリームの混合 |
ダップル | 黒・レッド・グレーベースに不規則なグレーorベージュの斑が入る |
ブリンドル | レッドorクリームベースに濃縞模様が入る |
ワイルドボア | くすんだグレーに黒い差し毛が入る |
毛質
3種類の毛質の違いがあります。
スムース・ヘアード
ダックスフンドの原型である短毛種。最近あまり見かけないですが、見た目の光沢と触り心地は、なめらか。
ロング・ヘアード
ミニチュア・ダックスの中でも一番人気の毛質で長毛種と言われるもの。狩猟で穴の中に入ったりしたときなど短毛だとケガをしやすいためスムースヘアードにスパニエル系の犬種を掛け合わせて作出されました。首から胸、お腹までと耳・後ろ脚後部、尻尾に長い飾り毛がある。
ワイヤー・ヘアード
見た目がお爺さんのようなヒゲがあり、体毛はワイヤー(針金)と名前が付いているほど剛毛でごわごわした感触です。こちらも狩猟時にケガをしにくいようにテリア系であるシュナウザー種を掛け合わせて作出されました。
歴史
ダックスフンドはドイツ原産の犬種でアナグマ猟のためにバセットハウンドを改良して作られました。※独語でダックス(穴熊)フント(犬)。
穴熊はクマと言っていますがイタチ科の体長50~80㎝程の動物で森林地帯の斜面を利用した地下2~3m穴を掘って生活しているため、小さい穴にも入っていけるようにダックスフンドは胴長短足の体型になっています。
元はスタンダードタイプしかいませんでしたが、ウサギやテンなどさらに小さな動物の狩猟用にミニチュア・カニーンヘンのような小型化サイズも作出されました。
飼い方
室内犬サイズでありながら狩猟犬の血を色濃く残しているため、性格も活発なことから毎日の運動は欠かせません。
ですが、胴長短足の体型のため足腰に負担がかかりやすい犬種でもあります。
ジャンプなどをさせて足腰に負担がかかると椎間板ヘルニアになってしまうことがあるため注意しましょう。
また夏場の散歩は朝夕のまだ地面が暑くないうちに行きましょう。短足なので道路の照り返しや熱が体に伝わりやすく熱中症になって最悪死んでしまうこともあります。
またしつけの面においては、頑固な性格も持ち合わせているので子犬のうちにしっかり行いましょう。
無駄吠えしたり噛みついたり、言うことを聞かない子に育ってしまってからでは矯正するのはタイヘンです。
まとめ
ミニチュア・ダックスフンドは特徴的な容姿とコンパクトなサイズから常に室内犬人気ランキングの上位に入っています。
狩猟犬の性質上、バイクや見知らぬ人や物音がするとそれらに反応しワンワン無駄吠えたりしますが、生後2~3ヶ月くらいからしつけをしておけば手が付けられなくなることはありません。
鳴き声に関する騒音に関しては、ダックスフンドの本能的な問題もありますので、多少は仕方ないと心得ましょう。
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