【マイペースで頭が良くて大人しい】ボルゾイの性格と飼い方
「あのうちにはヤギがいる!」「体が細くて顔が長い珍しい犬」などうちがボルゾイを飼っていたときにはこのように近所では有名でした。
普段、街中でなかなか見かけることはないですが初めてボルゾイを見た人は皆さん驚きます。
シェパードやドーベルマンなどの大型犬は実際に見たことがなくてもテレビなどを通じて一度は見聞きしたことがあると思いますがボルゾイはメディアでの露出も少ないのでとりわけ珍しく感じるのではないでしょか。
今回は私が子供のころに飼っていたボルゾイの話を交えてボルゾイの性格と飼い方を紹介したいと思います。
性格
ボルゾイの性格を一言で表すならとっても「マイペース」で自由を好みます。子犬のころからこれほど自立心が確立された犬も珍しいのではないでしょうか。そのためしつけをされることを嫌います。
もっともボルゾイは人間の言葉を理解しているのではないのかと思うほど、頭が良く利口なので悪さという悪さをしません。
もちろん個体による違いはあると思いますし、飼い方によっては凶暴になってしまうのはボルゾイに限りませんがボルゾイに関してはしつけをあまり必要としなかったです。
飼い主や他人に対してベタベタなつくことはありません。
ですが、呼ばれたり触ろうとされればもの静かに受け入れるという性格なので人によっては面白みがないと思うかもしれませんが、かまってちゃんの性格が苦手な人にはとても飼いやすい犬種です。
体の特徴
体高69~79㎝、体重35~48㎏。
アイリッシュ・ウルフハウンドに次ぐ大型犬ですが、ほっそりとした体形のため見た目の印象はグレード・デーンなどの方が大きく感じると思います。
オスとメスを比べた場合は骨格がガッチリしていて頭も顔も大きく全体の体形も扇を広げたような大きさなのはオスでメスはオスと比べると一回り二回り小さい印象です。
小型犬と違ってオスとメスの区別が初心者でもわかりやすいと思います。
毛質はややウェーブがかった部分とストレートな部分が混ざっており個体によってウェーブが強くてもっとカールしている犬もいれば全体的にストレートな毛が多い犬もいます。
毛色は白ベースにレッド、ブラウン、ブラッ、グレー、など完全な単色はほぼいません。(いたとしてもホワイトのみ)
歴史
原産国はロシアで原種はオオカミ狩りとして働いていました。貴族の狩猟のお供として飼われておりその歴史は17世紀まで遡ることができます。
当時すでにボルゾイは7つの系統に分かれており現在の体形にもっとも近いとされる「パキーノ」という種類がアメリカに渡って今日のボルゾイが確立されたと言われています。
1936年にはそれまで「ロシアン・ウルフハウンド」という名前からロシア語でBorzoi“俊敏”を意味する「ボルゾイ」に改名されました。
ちなみに原産国ロシアでは1917年のロシア革命の際に貴族社会で飼われいたボルゾイは貴族と共に処分され絶滅の危機に晒されたという悲しい歴史があります。
飼い方
初心者の人がボルゾイを飼う際に注意したことはまず、運動量が多くときには走らせてあげないとストレスが溜まってしまうためお庭で走らせてあげる、もしくは広大な土地、ドッグランなどに連れていけるような環境が必要です。
もちろん、街中でも飼うことはできなくはないのですがベランダで飼うとか走ることができない環境はやはりボルゾイにとってはしんどいと思います。
ボルゾイは普段は大人しく室内でも飼うことができます。私の実家ではやはり室内で飼っており、ソファで寝ていたり静かにしていました。
しかし、散歩へでかけたときなどに猫や相性が悪い犬(うちの犬はシベリアン・ハスキー)に遭遇するとものすごい勢いで追いかけようとすることがあります。
ですので本来は狩猟犬なのでたまに走らせるなどの運動が必要になります。
犬初心者の方には大人しく餌も通常のドックフードと肉の缶詰を少し足すくらいの量、サロンでのトリミングなどは必要なく飼えるため初めて大型犬を飼いたい人には大変おすすめの犬種です。
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