【重量感】オールドイングリッシュシープドッグの性格と飼い方
被毛で目が隠れていてずっしり重量感のあるオールド・イングリッシュ・シープドッグ。
街中で見かけることはまずありませんが、好きな人は2頭、3頭と多頭飼いをするほど愛らしい犬種だそうです。
今回は、オールド・イングリッシュ・シープドッグを何代にもわたって飼育している知人の意見を参考にこの犬種がどんな性格でどのように飼えばいいのかについてご紹介したいと思います。
性格
オールド・イングリッシュ・シープドッグは見た目のがっちりしており、鳴き声も野太い声で吠えるため初めて遭遇した人にとってはびっくりしてしまうことがあると思いますが、性格は大型犬の中では優しくいきなり攻撃してくるようなことはありません。
かといってまとわりつくような人懐こさはなく、「どうぞ、触るならお触り下さい」といったようなどこか余裕のあるゆったりした気持ちを持っています。
子供の面倒見もよく、小さい子供であれば馬のように乗せてあげられるほど温厚な性格です。
しかし、原種は牧場等で羊をオオカミから守る目的として人間に使われていたため、何か危害を加えられそうになると野太い声で吠え果敢に向かっていく強い面も持ち合わせています。
体の特徴
体高56~61㎝、体重30㎏前後
素人目に見ても頑丈そうなスクエア体形をしており、足も太くどっしり地を踏み歩くのがこの犬種の特徴です。
歩き方で興味深いのはオールド・イングリッシュ・シープドッグは「側対歩(そくたいほ)」といって左前脚と左後ろ足、右前脚と右後ろ脚が同時に出る、いわゆる熊のようにのしのしと歩きます。
引用:http://www.dogfan.jp/jiten/453.html
たまに人間でも結婚式のバージンロードでお父さんが手と足が同時出てしまい変な歩き方になっているのを見かけますが、あのような歩き方がオールド・イングリッシュ・シープドッグの通常の歩き方です。
毛色は頭や顔など体の前面は白が多く後ろはグレーの毛色をしています。毛質はやや縮れた天然パーマです。
歴史
オールド・イングリッシュ・シープドッグの原産はイギリス北部で、「オールド」という名前はついていますが、1800年代に家畜商人の飼い犬から作出されたと言われており、実は比較的新しい犬種です。
原種の役割は牧羊犬ですが、シェトランド・シープドッグのように羊を追い回すのではなくオオカミから羊が襲われないように守るのがオールド・イングリッシュ・シープドッグの役割でした。
そのため重量感のあるずっしりとした体格をしていますが、走ると結構俊敏に動けます。また、尻尾は短く断尾するのが一般的です。
これはオールド・イングリッシュ・シープドッグが作出された当時のイギリスでは犬には税金が掛けられていたのですが仕事に使う犬、つまり作業犬の場合は免税でした。
作業犬とペットを見分ける方法が断尾されているかいないかであり、断尾されているのが作業犬の証でした。そのため慣習だけが残って現在も断尾が行われています。
飼い方
犬初心者の人がオールド・イングリッシュ・シープドッグを飼うにはまず、この犬種がストレスにならないだけの動けるスペースを確保してあげる必要があります。
私の知人は夜は室内で飼っていますが、日中はお庭で放し飼いにしており、さらに朝夕2回かならず1時間以上時間をかけて散歩にいっています。
見てのとおりの体格ですから運動量も室内小型犬の何倍もあるため散歩に行かないといった飼い方はできません。
また餌もドッグフードのほか肉の缶詰も与える必要があり、経済的な余裕も必要になります。
目にかかるくらいの被毛があり前が見えていませんが、鼻がよく効くため牧羊犬の本能なのか物を移動させたり持ち運ぶ癖があります。
被毛の手入れは2日1回くらいのペースでブラッシングをし清潔に保ってあげましょう。
性格的に初心者の人でも飼うことができますが、時間とお金とスペースに余裕がある人でないと飼育困難だと思われます。
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