【体は小さいが警戒心が強くて頑固】ペキニーズの性格と飼い方
最近はフレンチ・ブルドッグなど鼻ペチャな犬種が“ブサカワ”としてもてはやされていますが、今日ご紹介するペキニーズは古代より中国で愛されていました。
初めて室内犬を飼いたいと考えている人にとってペキニーズも候補の1つだと思いますが、果たしてどんな性格なのか?小さい子供がいる家庭でも飼えるのか?などペキニーズの魅力についてお話したいと思います。
性格
ペキニーズは体重3~6㎏と女性でも簡単に抱きかかえることができるため、大人しく愛嬌のある性格のように感じるかもしれませんが、まったくの誤解です。
ペキニーズの性格はズバリ、勇敢で独立心が強いため他人に媚びません。そのため飼い主に対してもべったりというわけではなく、自分の“意思”に従って行動する側面があるためしつけにも根気がいります。
根気がいるという面ではテリアをしつけるときに似ていますね。このタイプの犬種は子犬時にしつけを徹底しておかないと修正不可になりますので注意しましょう。
体の特徴
体高15~23㎝、体重3~6㎏
ふわふわの被毛そして、鼻ペチャで足は短く横に揺れて歩くずんぐりむっくりした体形が特徴的です。
近年、ビションフリーゼなどのもふもふした犬種の元祖といっても良いでしょう。
ペキニーズの毛色というと“フォーン(明るい茶色)”や“レッド”など茶系のイメージがありますが、ブラックやホワイト、白地に黒や茶色の斑点が入るパーティーカラーと呼ばれる毛色も認められています。
歴史
ペキニーズの原産は“北京の犬”という名前からもわかりように中国です。歴史は今から2000年以上前のチベットまで遡ることができます。
もともとチベット仏教の僧侶の間で大切にされていた犬で、当時は「獅子(ライオン)は守り神と考えられていました。
そのためペキニーズの祖先犬をより獅子に似せる改良が繰り返され現在のペキニーズが誕生し長期にわたり門外不出の犬として中国王朝で寵愛されてきた歴史があります。
しかし、1856~60年、イギリス・フランスVS清(中国)の間において行われたアロー戦争の結果、清が負けたため戦利品としてペキニーズもイギリスに持ち込まれることになり犬好きであったイギリスのビクトリア女王に献上されるなどし、次第に市民や国外にもペットとして広まっていきました。
飼い方
初めて犬を飼う人にとって、サイズや鼻ペチャの愛らしい雰囲気だけで選んでしまうとのちのち飼育に関して手を焼くのではないかと思います。
というのも最初にご紹介した性格の項目でお話したように体は小さいけれど勇敢で独立心が強く、頑固な性格のためしつけを怠ると知らない人や来客に吠えたり噛みついたりするなど凶暴な犬になりかねません。小さいお子さんがいるご家庭での飼育は難しい印象があります。
また警戒心が強いため知らない人にはよく吠えます。吠えるといっても体が小さいのでドーベルマンやグレード・デーンのような恐怖を感じることはありませんが、キャンキャン吠える続けることもあるのでマンションでの室内飼いなどダイレクトに近隣の迷惑になりそうな環境にお住いの方は避けた方が無難です。
ふわふわの被毛の手入れをしないと毛が絡んでしまい病気に元にもなりかねないため毎日のブラッシングは欠かせません。そういう面からもペキニーズは玄人向けの犬種なので初めて犬を飼う人であれば、同じ中国原産のシー・ズーの方が良いかもしれません。
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