【人とボールが大好き】ゴールデン・レトリーバーの性格と飼い方
TVCMなどでも使われているゴールデン・レトリーバー。
現在は犬をよく知らない人でも名前だけは聞いたことがあるほどメジャーな犬種ですが、30年位前までは日本では珍しい犬種の部類に入っていたと思います。
今から20~25年位前にゴールデン・レトリーバーブームが来て猫も杓子もゴールデンという風潮がありましたが現在ではだいぶ落ち着きペットショップでもあまり見かけなくなりました。
単にブームが過ぎ去っただけだと思いますが初めて犬を飼う犬初心者の方には飼いやすい中型犬です。
今回はゴールデン・レトリーバーの誕生の歴史から飼い方までゼロから紹介したいと思います。
性格
ゴールデン・レトリーバーの性格は飼い主だけでなく、他人にも人懐こく他の犬や動物にも友好的でなにより人の言うことをよく聞くのでしつけ易い超初心者向きの犬種です。
ゴールデン・レトリーバーで性格が悪いのだとしたらそれは人間である飼い主に問題があるといっても過言ではありません。それほどこの犬種の性質は極めて良好です。
一例として子供が乗りかかったりちょっかいを出したりしても怒って噛みつくことはほぼなく忍耐強く一緒に仲良く遊んでくれます。
ボール遊びなど何か物を回収してくるのはこの犬種の本能的であるためこちらが止めない限りいつまでも遊び続けます。
体の特徴
体高51~61㎝、体重27~36㎏。
がっちとした頭と顔、太い首、撃ち落とされた鳥を回収する目的として作出された犬なので大きな鳥でも咥えられるように口回りも多くしっかりしています。ちなみに“レトリーバー”とは「回収する狩猟犬」という意味です。
走り回っても疲れない発達した四肢など運動好きのタフな犬種です。
毛質は直毛とウエーブが混ざっており毛色はゴールデン・レトリーバーと言われるように明るい茶色の「ゴールデン」と白に近い明るい茶色の「クリーム」があります。お腹の部分に白が入ることがありますが全体としては単色です。
歴史
ゴールデン・レトリーバーは1800年代中期にイギリスのダドリー・マージョリーバンクス (初代トウィードマウス男爵)によって貴族の鳥猟を楽しむために作られた犬です。
彼自身がビール会社を経営していた父親の遺産を相続したこともあり資産家であり、政治家であり、貴族の称号も得たという成功者でした。彼は自身が生まれたスコットランドにある膨大な土地を買いそこにギャーザチャンハウスというゲストハウスを建てました。
この当時の貴族の遊びに狩猟がありそれを楽しむ場所を作ったんですね。そのためには撃ち落とした鳥を回収してくれる犬が必要でした。
そしてゴールデン・レトリーバーはこの地でヌースと呼ばれるウェーブのかかった黄色い被毛に覆われたレトリーバーと被毛がカールした茶褐色のツイード・ウォーター・スパニエル、セッター、ブラッドハウンド等を交配繁殖し誕生しました。
写真は1890年代のギャーザチャンハウス。写真中央の男性の傍らに座っているゴールデン・レトリーバーが確認できます。
飼い方
ゴールデン・レトリーバーが誕生した歴史からもわかるように人間と関わることを非常に得意とした性格を持っています。そのため寂しがり屋の面もあり1人ぼっちになるような環境におくとストレスがたまってしまいます。
運動量もただ歩かせたり走らせたりするだけではなく、ボールを投げて持ってこさせるなどこの犬種の持って生まれた本能も刺激してあげる必要があります。
犬を初めて飼いたいけれど小型犬ではなく中型犬くらいのサイズが良いのであればゴールデン・レトリーバーはたいへん飼いやすい犬種だと思います。
ただ、1点注意したいのはあまりに自由にさせると見ず知らずの人にも飛びかかって甘えるような行動をしてしまうため基本的なしつけは子犬の頃からしっかりと行いましょう。
ゴールデン・レトリーバーの飼い主さんの中には世の中には犬嫌いな人もいることを忘れているケースもたまに見られるので気を付けたいですね。
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