犬の値段の違いはなに？基準が知りたい値段の高い安い理由

「先日ペットショップに行ったのですが同じ犬種で同じ色で生まれた日にちもほどんど同じなのに値段に10万円近くの差がありました。この違いは具体的に何なのでしょうか？」という質問があります。

素人目に見ても何が違うのかわかりませんよね。

そこで今回は犬の値段の違いについて具体的な理由を紹介したいと思います。

犬種標準

まず、最初に知ってほしい言葉があります。それは「犬種標準(スタンダード)」です。

普段あまり聞きなれない言葉ですが、犬種標準とは純粋な犬種の犬籍登録や血統書を発行している一般社団法人ジャパンケネルクラブ(ＪＫＣ)によって定められている「各犬種の理想像を文章で表したもの」で繁殖する際の指針やドッグショーでの判断基準の参考にされています。

例えば、頭部、顎、尾、四肢、ボディ、被毛、毛色、サイズ…など各犬種の理想的な基準が細かく定められています。

そして、これらは犬の売買においてもブリーダー⇒卸業者⇒ペットショップと流通する中で参考にされています。

当然、犬種標準に近い個体(ショータイプ)の方が犬種標準から離れた個体(ペットタイプ)よりも値段が高いです。

血統

犬の値段が影響する代表的な基準に血統があります。要するに親犬の血統ですね。

親犬自身がチャンピオン犬であるとか先祖に何頭チャンピオン犬がいるとかまぁ親戚関係の血筋の良さです。

チャンピオンにも海外のインターチャンピオンと国内のチャンピオンでは海外の方が格上なのでその血筋の違いだけでも価格に大きく反映します。

チャンピオン犬というのは犬種標準(スタンダード)に近い理想的な個体の証だからです。

サイズ

基本的には犬種標準(スタンダード)に基づいているかが大切なのですが、サイズに関しては特に小型犬に関してはメディアなども影響しなるべく小さい個体の子に価値があるとされています。

例えばティーカップ・プードルのように成犬になっても体重が1㎏(トイ・プードルが3㎏前後)の個体の例です。

もっともティーカップ・プードルは正式な犬種として認められていないためショードックとしては価値がないのですがペットタイプとしては高値で取引されています。

毛色・毛質

毛色や毛質に関しても犬種標準(スタンダード)に基づいて認められている色、他の色が混ざっていないかや巻き毛であるかどうかの毛並み・毛量などが価格に影響します。

あとは人気色であるかどうかも影響しますね。

例えばミニチュア・ダックスフンドであれば黒よりクリームやアプリコットの方が高いなどです。

顔付き・噛み合わせなどの骨格

犬種標準(スタンダード)に基づいた顔の骨格や顔付き、見た目の可愛さなどの人気によって高値で取引されています。

例えばトイ・プードルなどは顔が丸っこい方がとかフレンチ・ブルドッグなどの短頭種はなるべく鼻ペチャの方が良いなどです。

また噛み合わせや足の長さなどの骨格異常によるものなど素人目には判断できないレベルによるものがあります。

性別

犬種によりますが、オスよりもメスの方が高い傾向にあります。

生まれたオスメスの頭数の問題や将来的な繁殖における価値などです。

地域や時期的な需要

東京の一等地の有名なペットショップで買ったなどその地域での需要やCMで白いポメラニアンやチワワが有名になったなどその時々による人気が価格に影響します。

ご存知のように、シベリアン・ハスキーやゴールデンレトリバーが高値で取引された時代もありましたが現在では相応の値段です。

ハスキーにおいては最近ペットショップでは見かけなくなりました。ミニチュア・ダックス・フンドやチワワ、トイ・プードルなど人気は変遷しています。

売れ残り

ペットショップに来てから時間が経ち、少し大きくなってしまった犬は安くなる傾向があります。

もちろんすべての犬種に当てはまるわけではないのですが、やはりトイ・プードルなどは他の犬種よりも取引されている量が多いのでペットショップ側としても早く売りたい意思が働きます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

犬には犬種標準(スタンダード)と呼ばれる理想的な犬種の基準があることをご紹介しました。

犬を買う方法にはブリーダーさんやペットショップ、インターネット、友人から譲ってもらうなどの方法があります。

ショードッグを飼いたいいのであれば血統等が重要で、そう簡単にペットショップで販売されていないためブリーダーさんから手に入れるしかないのですが、あくまでペットとして犬を飼いたいのであれば健康的な個体の子を手に入れることが大切です。

いくら毛色や毛質がよく顔が可愛くても病気がち、生まれつき内臓や骨格など弱い部分がある子だと通院や費用など色々たいへんです。

初めて犬を飼う場合にはオススメは飼いたい犬種専門に扱っているブリーダーさんから購入することですが、ペットショップも含め複数比較してかたじっくり判断してから購入しましょう。

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