【犬の去勢】手術前に確認しておきたいメリットとデメリット

メス犬を飼う場合、将来的に子供を産ませたい、もしくは予定がないなどの理由によって不妊手術をするかしないか必ず決めなければなりませんが、オス犬を飼う場合には特に何もなければ去勢手術を考えることは少ないと思います。
やはりメス犬も飼っているなど複数飼育しているケースであれば予め去勢手術も考えていると思いますが、初めてオス犬を飼う人にとっては頭にないことがらです。
しかし、部屋のあちこちでマーキング(少量のおしっこをひっかける)したりドッグランなど一時的でも他の犬と放し飼いの状態にすることがある、人の足にまとわりついたりメス犬に覆いかぶさって腰をふる(マウンティング)などの行為が頻繁に見られる場合はオスも去勢手術を受けさせた方が良いことがあります。
今回はオス犬の去勢手術に関して流れと費用やメリット・デメリットをお話したいと思います。
もくじ(タッチすると移動します)
生後7~10ヵ月で性成熟期を迎える
オス犬はメス犬と異なり特定の期間の発情期はありませんが先程も少しご紹介したように、マーキングやマウンティングなどの問題行動が見られることがあります。
しつけがしにくかったり、よそのメス犬に問題行動をし、万が一妊娠させてしまっては済みませんでは済まないこともあるので去勢手術をすることは必要であると考えます。
もちろん、人工的に生殖機能を奪うことなので賛否両論ありますが、リスク回避させる面からお話ししています。
去勢手術をする必要があるかどうか?
繰り返しになりますがもし、あなたの飼っているオス犬が以下の状態に当てはまる場合、去勢手術を考えてもいいかもしれません。
- 部屋や屋外で足を上げて頻繁におしっこをする(マーキング)
- メス犬や人の足に覆いかぶさり腰を振る(マウンティング)
- メスのおしりのニオイを嗅ぐ
- 他のオス犬と頻繁にケンカをする
- 噛み付くなど気性が荒い
などの行動が見られる場合は一度去勢手術ができるかどうか獣医さんに相談してみましょう。
去勢手術のメリット
去勢手術することによってどんなメリットがあるのかというと、当然メス犬に性行為をしても妊娠しないのは言うまでもありませんが、それ以外のメリットとしてメス犬への欲求不満が解消されるため性格が落ち着くと言われています。
そのため喧嘩を仕掛けたり噛み付くなどの気性の荒い性格が治まりしつけやすくなるという流れです。
また他には前立腺や精巣ガンになるリスクが減るなどのメリットがあります。
去勢手術のデメリット
去勢手術のデメリットとして当たり前ですが、手術後に繁殖を希望してもできないということです。
もちろん去勢手術を行わなければどうしよもない状態であれば繁殖させるなどという意志もわかないと思いますが、「取り敢えず去勢手術をした方が安心」といった感じで実際に手術を行ってしまうと、後になって「やっぱり繁殖させてもよかった」と後悔してしまうことがあるので去勢手術をするかどうかは慎重に考えて決めることが大切です。
去勢の手術方法
手術方法は全身麻酔をかけて陰嚢(いんのう)付近の皮膚を切開することにより精巣(睾丸)を摘出します。
手術にかかる時間は短いため日帰りか1日くらいの入院で済みます。
去勢手術の費用
去勢手術の費用は各動物病院によってまちまちですが、費用の幅としてだいたい2~5万円くらいです。
メス犬の不妊手術と比べれる費用は安いです。
まとめ
いかかでしたでしょうか。
今回はオス犬の去勢手術についてお話してきました。
本来の犬の有るべき姿からすると去勢は不自然ではありますが、ケースバイケースで行うか行わないかを考える必要があるのではないかと私は思います。
繁殖させたいかさせたくないか、発情期のメス犬に近づかせない自信があるかどうか、そもそも去勢なんてもってのほかなど理由はさまざまだと思いますので最終的には獣医さんと相談の上、飼い主さん自身の考え方によって決められると良いでしょう。
最近のコメント